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琥珀がそーゆー意味を持ってることは?
「だから琥珀色の亜朗の目って、人を幸せにするような雰囲気が出てると思うんだよね♪そんであの顔面じゃん? そんであの優しい声と優しくて礼儀正しい喋り方じゃん? そーゆーとこやっぱ『可愛い』だと思うよ? 」
なるほどー。純介くんから見るとそーなんだ?
「俺もそー思う♪だから亜朗の『カッコいい』とこって言ったら、たまーに出てくるイケメンな態度の時かなー? 基本はやっぱ『可愛い』だと思うから皆の中に既に『カッコいい』って思ってる子がいるのちょっと不思議かも」
そう言った頼くんは「もしや既に、レアな亜朗のイケメンが発動する場面あった? 」って琉架達に聞くけど、琉架達は勿論その『亜朗のイケメン』が分からないので首を傾げる。
「『イケメン』が発動……って感じの事は特になかったと思うんですけど……」
「だよな……。普段の亜朗先輩は知らないですけど、普通っぽいというか……」
「まぁ、俺らから見ても亜朗はいつも通りって感じだけどなー……」
琉架達の言葉に、朱那くんも『イケメン』が発動はしてないと認めるような発言。
朱那くん達2年生と琉架達が揃って首を傾げているのを何となく見詰めていると、突然ガシッ! と肩に腕を回された。
「!? よ、葉ちゃ……!? 」
「ふふ~ん♪残念ながら亜朗のソレは先輩達には分からない部分なんですよね~♪」
「「そーそー♪」」
楽しそうに笑う三つ子に取り込まれた俺。
つまり、『先輩じゃない』俺には分かる部分てこと。
葉ちゃんにちょっと無理矢理な感じで肩を組まれたせいで、俺の体は後ろに傾いちゃって葉ちゃんに寄り掛かって、葉ちゃんに後ろから抱き締められてるよーな体勢。
くっそーーーーーーー!!
何だコレ!! 想ちゃんも釉ちゃんも思ったけどめっちゃイイ匂いするんだけどーーーーーーっ!!
俺今葉ちゃんの香りに包まれちゃってるんだけどーーーーーーーーーーっ!!
あーーーーーもーーーーーー!! 好きーーーーーーーっ!!
「ねぇねぇ紫朗♪」
「ん? 」
「紫朗も分かるよね? お兄ちゃんがカッコいい理由♪」
「ぇ~と……」
んーと、葉ちゃんはさっき『先輩達には分からない』って『先輩』を強調してー。
今は『亜朗』じゃなくて『お兄ちゃん』って言ったからー。
うん! めっちゃ分かった!!
葉ちゃんは、想ちゃん釉ちゃんと違ってあまり『俺の事を好きじゃない』とは思った事はなかった。
だから2人に対してよりは多少絡みやすいとゆーか甘えやすいとゆーか。
なので。
肩にある葉ちゃんの腕にガシッ! と自分の腕を絡め、もう一方の手で2年生の先輩達に向かってビシッ! と指を立ててポーズを取る。
「亜朗の『カッコいい』は『お兄ちゃんらしさ』の事ですっ!! つまり年下にしか感じ取れないのデスッッ!! 」
…………漫画で犯人を言い当てる時みたいな喋り方しちゃった……。
何か妙な恥ずかしさが……。
なんて自分では思ったけど、朱那くん頼くん純介くんは「な、何だって……っ!? 」ってノッてくれた。
えへ♪好き♪
「……いいですか、先輩方。先ほど、俺は亜朗の瞳の色が琥珀色である事がこの子達が『カッコいい』と『可愛い』という、ある意味で真逆のイメージを持っている原因であると言いましたね……? 」
え? 待って?
想ちゃん何か探偵さんみたいな喋り方してんだけど? もしやコレは想ちゃんもノッてくれてるって事?
てかそーだよね? そーゆー事だよね?
えー♪好きー♪
「解釈としては今純介先輩が言った、『琥珀』が『幸福を招くもの』……というのを亜朗の瞳に当てはめる。この事自体は間違ってはいないんですよ? ですが我々からすると……」
え♪釉ちゃんも!?
釉ちゃんもノッてくれてる!?
えー♪嬉し~♪楽し~♪
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