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*** 紫朗の友達 ***
*** talk only ***
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「紫朗、こっち」
紫朗
「ぁ、いたいた♪」
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「3週間振り? 」
紫朗
「だな~♪変わりない? 」
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「うん。つか、何かあれば親父から寧々ちゃん経由で紫朗の耳に入るだろ」
紫朗
「確かに♪んじゃ、早速本題入って大丈夫? 」
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「……うん」
紫朗
「こないだ電話でも言ってたけど、俺に相談て? 」
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「ぁ〜……ぅん、」
紫朗
「…………多分だけど、あーんな頼れるお父さんいんのに俺に相談って事は、やっぱ同い年関係の事? 」
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「!! ……鋭いな」
紫朗
「だってマジでそんくらいしか思い浮かばなかったからさ♪」
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「そか……♪」
紫朗
「うん♪……で? どした? 友達関係で何かあったりしたとか? 」
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「ぃや、それは大丈夫。変わりない」
紫朗
「それなら良かった♪相変わらずボスなのな♪」
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「なりたくてボスになった訳じゃねぇけどな。誰かが締めるとこ締めてやんねーとキリねぇから仕方なくだよ」
紫朗
「ぅ〜ん♪そゆとこマジで父親譲りの、って感じでチョー好き♪」
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「まぁ、親父ンことは尊敬してるから、そーやって言って貰えんのは素直に嬉しい♪」
紫朗
「ぁ! 藍瑠ってお母さん似だけど、その笑い方マジでお父さんの大吉くんにそっくりだよな♪」
藍瑠(大吉の長男)
「そうか? 」
紫朗
「うんうん♪そっくり♪──────って、ゴメン話し逸れた」
藍瑠
「ぃや。つぅか本題は……えっと……コレ、なんだけど……」
紫朗
「ん? 何コレ、成績表? と……こないだの模試の結果? え!? 藍瑠全国11位!? スゲーじゃん! 」
藍瑠
「ホントは一桁狙ってたんだけどな……」
紫朗
「いやいや充分デショこの成績なら! 藍瑠の志望校どこだったっけ!? 確か都内随一の進学率っつってる私立の──────」
藍瑠
「ぃや。そこの第2志望に書いてるとこがホントは第1志望……なんだ……」
紫朗
「ぇ? 第2─────────っ!?!??!! え!? 嘘っ!? マジで!? 」
藍瑠
「……っ、ぶっちゃけどう思う……? その成績で行けると思うか? 一応A判定は今回貰えたけど……志望校にその名前書いたの今回の模試が初めてだからさ、何か不安で……」
紫朗
「ぇ、ぃや、え!? 俺に聞く!? って思うけど、全然余裕だよ! 」
藍瑠
「そ、そか……! 」
紫朗
「ぅ、うん………………てか、マジでビックリしたんだけど」
藍瑠
「だろーな♪今までの志望校と全然違うとこだし」
紫朗
「ゃ、それもそうなんだけど、その学校が『皐月』ってとこがマジビックリ……」
藍瑠
「…………ホントはもっと前から皐月に行きたいって思ってたんだ……」
紫朗
「!! …………もしかして……海瑠……? 」
藍瑠
「……あぁ。弟を理由にすんなって思う奴もいるのは分かってんだけど……」
紫朗
「ん〜……まぁ、海瑠めっちゃお兄ちゃん子だもんな〜」
藍瑠
「だろ? しかも何かイヤイヤ期? とかってヤツが結構ヒドくてさ、俺も妹の笑瑠もそんなヒドくなかったからか母さんめちゃくちゃしんどそうで……」
紫朗
「ぁ〜……藍瑠の前ではむちゃくちゃイイコなのも母親って立場からしたら余計にしんどいのかもな……」
藍瑠
「そ。だから俺が海瑠から離れると海瑠も母さんも相当しんどくなるだろーし、そうなるとその家にいる笑瑠も。しっかりしてるけどまだ10歳だししんどいだろ? 親父もいるけど、どうしても出張の多い仕事だから……」
紫朗
「確かにそーだよなぁ……」
藍瑠
「……って感じで東京の高校で自宅から通える範囲のとこに進学って、今までは考えてた訳なんだけど」
紫朗
「ん? 」
藍瑠
「ようやく海瑠のイヤイヤ期が終わりそうなんだわ♪」
紫朗
「なるほど!! 」
藍瑠
「だからさ……ホントは皐月に進学したい、って言ってみようかなって……ギリギリの時期だけど……」
紫朗
「それで俺に成績のことで相談……と」
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