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藍瑠
「あぁ。皐月を選択肢に増やせる状況ンなったとしても、そもそも俺の成績で皐月行けんのかな? って思ったからさ、両親に言う前に皐月確実って言われてる紫朗の成績と比べて見て貰おうかと思って」
紫朗
「なるほどね〜♪てか、さっきも言ったけどこの成績なら余裕だよ♪A判定も出てんじゃん? 塾の先生にも大丈夫って言われたろ? 」
藍瑠
「ゃ、先生には「試しに書いてみるだけだから。本気じゃない」って。D判定とか出たら恥ずかしいし。だから結果出た後も皐月の話ししなかったんだわ」
紫朗
「なるほどねぇ……」
藍瑠
「で、確実って言われてる紫朗はこの模試何位だった? 俺の順位でホントにホントに皐月行けると思うか? 」
紫朗
「ふふふ♪安心したまえ♪皐月合格確実と言われてる俺の順位は9位! 藍瑠の11位とそんな変わんねーよ♪」
藍瑠
「マジか♪じゃあこの成績なら皐月に行きたいってこの時期に言い出したクセに不合格かよオイ。みたいな展開にはならなさそうだな♪」
紫朗
「ふは♪その展開は確かにキツイ♪まぁ、より確実なモノにする為に最後まで油断なんてしちゃダメだけどな? 」
藍瑠
「あぁ勿論♪よし、じゃああとは親父と母さんに話さなきゃな」
紫朗
「今日芹奈ちゃんには言っちゃえば? 」
藍瑠
「あぁ、母さんにはそーする。親父は……今日は遅くなるって言ってたしなぁ……」
紫朗
「藍瑠は勉強朝派だから寝るの早ぇもんなー」
〜♪〜♪〜♪〜♪
藍瑠
「ぁれ? 親父からだ」
紫朗
「ん? いーよ、出な〜? 」
藍瑠
「サンキュ。……もしもし親父? 」
大吉
『おー藍瑠。今日塾休みだよな? 』
藍瑠
「うん、休み」
大吉
『じゃあまだ学校で勉強中か? 俺予定変わって今日はもう仕事終わったから迎え行けるけど、行くか? 』
藍瑠
「!! 」
紫朗
「……今日志望校の話しするチャンスじゃね……? 」
藍瑠
「……だよな……! 」
大吉
『? 藍瑠? 誰か──────ぁ、友達もいるなら一緒に車乗っけてやるぞ? 』
藍瑠
「親父。俺今、紫朗と一緒に学校の近くのマックにいるんだけどさ、」
大吉
『は? 紫朗と? 何で? 』
藍瑠
「『何で』、って……友達だから? 」
大吉
『ぃやそーじゃなく。わざわざ外で会ってんの? ウチ行けばいーべや』
藍瑠
「ぁ〜、まぁそーなんだけど」
大吉
『?? 何だ? 何かあったのか? 』
藍瑠
「ゃ、ぁ〜のさ…………なぁ紫朗。今日はもうこの後何も予定ない? 」
紫朗
「ないよ? 」
藍瑠
「じゃあさ、ウチで晩飯食ってかね? ってか、その……話しする時───────」
紫朗
「いーいーよっ♪反対されるとは思わねーけど、もしもの時は援護射撃してやっから、安心して大吉くんと芹奈ちゃんに話ししな? 俺が藍瑠の側にいるからさ♪」
藍瑠
「!! ホント、晋一朗くんの息子って感じだな♪イケメンかよ♪」
紫朗
「イケメンなんだわー♪」
藍瑠
「ふは♪…………ありがとな♪」
紫朗
「おう♪」
大吉
『おーい、藍瑠? 』
藍瑠
「あぁゴメン。あのさ、紫朗今日ウチで晩飯食ってく。だから迎え来て貰ってい? 」
大吉
『おー♪リョーカイ♪じゃあ藍瑠、迎え行くまでに母さんに紫朗行くってちゃんと連絡入れとけ。ンで紫朗にも寧々に連絡入れるよーに言っとけ』
藍瑠
「リョーカイ♪」
――――――――――――――――
大吉・藍瑠
「「ただいまー」」
紫朗
「おじゃましま〜す♪」
海瑠
「ぱぱーーーーー!! にいにーーーーーーーー!! 」
大吉
「お〜♪海瑠ただいまー♪よっ、と♪お? 朝より重たくなってんな? おっきくなったか〜? 」
海瑠
「なた! ……ふふ♪にいに♪」
藍瑠
「ん♪ただいま、海瑠♪」
海瑠
「へへ♪にいに♪にいに♪にーいーに〜♪」
藍瑠
「はいはい♪」
海瑠
「ぱぱ、カイユ、にいに、いく」
大吉
「はいはい♪大好きな藍瑠に抱っこして貰いな♪」
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