*** 紫朗の友達 ***

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―――――――――――――――――― 大吉 「──────────てこと。亜朗はソイツらがいたことすら気付いてないから完全に無事」 颯懍 「青葉の奴らが直接亜朗を保護した訳じゃねぇけど、アイツらが体育館着いたタイミングはマジで神がかってて助かった」 紫朗 「バイクの音で皆一瞬気ぃ取られたから、ね」 大吉 「あぁ」 藍瑠 「で、その時にその謙信は─────ぃや、その場にいた青葉連合の幹部連中は軒並み亜朗くんの言葉ってか人タラシの餌食になった、と」 颯懍 「まぁ、そこはしゃーねぇだろ? なんせ相手はあの亜朗だから♪」 藍瑠・紫朗 「「間違いない」」 大吉 「とにかく、謙信が亜朗の味方になってんのは悪い事じゃねえよ。アイツはマジで喧嘩も強いし、意志も強い」 藍瑠 「俺とどっち強い? 俺も亜朗くん守るよ。亜朗くんの味方」 大吉 「ガタイ的に今は藍瑠のが強いと思うぞ? 」 颯懍 「直接やり合ってねぇから憶測だけど、俺も藍瑠の方が強いと思う。でも謙信の奴まだまだデカくなりそーだから、比例して力もついたら分からねぇかもな♪」 藍瑠 「ふーん。じゃあ皐月入ったらその謙信と一緒に亜朗くんの近衛にでもなろうかな」 颯懍 「え? 藍瑠皐月行くの? 」 大吉 「あぁ。海瑠のイヤイヤ期が終わったから、って言えば理解できるか? 」 颯懍 「………………あぁ、理解できた。なるほどな〜マジで大吉の息子って感じ♪愛しさ爆発しちゃうな〜♪」 大吉・藍瑠 「「よし潰す」」 颯懍 「何でっ!? 」 紫朗 「ぁはははははっ♪」 颯懍 「つぅか。藍瑠が中学生なった時、大吉が亜朗の事件のこと藍瑠に話すって言ったの、何でわざわざって思ったけど……」 藍瑠 「ゃ、颯懍くん、俺は教えて貰って良かったよ。亜朗くんの事、チビン頃からホント大好きだし。元飛龍の絆も、そこに寄り添う晋一朗くんや太陽くんとの絆も理解してるし、憧れてる。だからその上で、親父の「晋ちゃんも、晋ちゃんの大切な亜朗も俺らは一生大切にしたい」って気持ちはすんなり理解できた」 大吉・颯懍 「「藍瑠……」」 藍瑠 「だから親父に、「この先の全てにおいて不確かな『未来』で亜朗くんを守れるように」って事件のことを聞かされて、亜朗くんを守って欲しいって頼まれた事は俺の誇りだとさえ思ってる」 紫朗 「『誇り』……? 」 藍瑠 「うん。『塩原 大吉の息子』である事を誇りに思ってる俺には、晋一朗くん達を『家族』って言って幅からない元飛龍のメンバーと同等に見て貰えてるって事と同義なんだ」 紫朗 「そういうことか……」 藍瑠 「あぁ。だから俺は、親父が颯懍くんやイッペーくん達に向けるのと同じだけの信頼を寄せて貰えてる、ってその話しをされた時にそう思って嬉しかった。元飛龍の絆に憧れてる俺としてはこんなに誇らしい事はない」 大吉・颯懍 「「……あ、藍瑠がカッコよすぎる……」」 藍瑠 「亜朗くんがいるから皐月に行きたいって訳じゃない。だけど皐月に亜朗くんがいるなら、俺は亜朗くんの側で亜朗くんの事を守る」 紫朗 「…………ありがとう……って、俺が言ってもいい……? 」 藍瑠 「当たり前だろ。紫朗は亜朗くんの本物の家族だし、紫朗がアイドルになろうって決めた理由も俺は知ってる。僅か10歳で誰かを守る為に大きな決断をした紫朗はホントにスゴい奴だと思ってる」 紫朗 「……ぅん♪ありがとう藍瑠♪」 藍瑠 「こっちこそ……俺を信用してくれてありがとう、紫朗♪」 大吉・颯懍 「「……こ、この2人……と、尊すぎんだろ……」」 藍瑠 「ちなみに謙信はちゃんと皐月合格できそーなん? 」 紫朗 「大丈夫じゃねぇかな? 」 藍瑠 「分かった。じゃあ入学式の後、すぐ手合わせして貰うわ」 紫朗・大吉・颯懍 「「「ぇ……? 」」」 藍瑠 「そんで、勝った方が亜朗くんにより近い護衛ってことで。お互い手抜きなしでヤる」 紫朗・大吉・颯懍 「「「いやいやいや入学当日に退学になるつもりかよ」」」 藍瑠 「?? 何わけ分かんねぇこと言ってんの? 」 紫朗・大吉・颯懍 「「「ぃやお前だよ」」」 藍瑠 「?? 意味分かんねー」 紫朗・大吉・颯懍 「「「頭良いのか悪いのかどっちだよ……」」」
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