*** ランチタイム ***

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「それは良かった♪テディ、早速いくつかチェックしておこうか♪」 「そうしよう♪10品ほど調べておこうかな♪」 「あはは♪10回も俺の機嫌損ねる予定あるんだ♪」 「もしかしたら湯たんぽを返して欲しいと言う日が来るかも知れない」 「そんなことじゃ不機嫌にならないよ♪それにそう言われたらちゃんと返すし♪」 「もしかしたら亜朗の好きなコンビニスイーツのラスト1点を俺が購入してしまうかも知れない」 「それも不機嫌になる要素はないよ♪他のスイーツ食べるし♪」 「「……アロは聖人かなんかかい……? 」」 「ぁははははは♪そんなことくらいで『聖人』? 」 「「違うのか? 」」 「ンふふふ♪違いますー♪」 ……スゴい……。 さっきまで気分が落ちてたのに、アートとテディと話してるだけで気分が浮上してる。 真面目な顔を作って俺を『聖人』だなんて冗談にも、普通に笑えてる。 …………ありがとう♪ 「ぁ、そうだアロ」 「ん? 」 「今週末に、睦子おば様と慈朗おじ様にしばらく日本にいますって挨拶に行こうと思うんだけど、一緒に行かない? 」 「もっと言えば、少し買い物にも付き合ってくれると嬉しいんだけど……どうかな? 」 え!? 行きたい! ジイちゃんとバアちゃんに会いたい!! でも……、 「ぁ〜……行きたいんだけど、今ちょっと生徒会忙しくて……」 「土日も仕事なのか? 親臣、部外者が口を挟むものではないのは分かっているが、休みがないのはあまり良くないと思う」 「そうですね、勿論僕もそう思ってます。ですが……終業式後のクリスマスパーティー関連でトラブルが1つ発生していて……」 チカ会長が途端にげっそりしたように見えて、俺もアートとテディに状況を説明する。 「今年、本物のモミの木を購入予定で輸入先も決まってたんだけど、その業者が急に『他のところがもっと高い値段出してくれるからそっちに売る、だから他を当たってくれ』って突然」 「何だそれ。ヒドい話しだな」 「ただまぁ、どこの業者かは知らないけど、ない話しではないな」 「もうこの時期ですから、鷹取社長も僕らも他を探してはいるんですがなかなか……」 「でも皆楽しみにしてくれてるから、ギリギリまで探してるところなんだよね」 ふむ、とアートもテディがほんの少し考え込む。 「親臣、その問題が解決したらアロと今週末出かけても構わないか? 」 「それは勿論! それさえ解決したら休みを入れようと思ってましたし」 「OK♪親臣、その業者の名前は? 」 アートに聞かれ、チカ会長はスマホを取り出して「えっと……この会社です」と、画面をアートとテディに見せる。 すると2人は「あぁ♪」と声を揃えてニヤリと笑った。 「テディの管轄だな♪」 「OKOK♪任せとけ♪」 ……こ、これは……もしかして……? 一気に解決する予感がした俺とチカ会長の目の前で、テディはスマホを取り出して電話をかけ始めた。 「(もしもし? あぁ、申し訳ないね、遅い時間に。ちょっと小耳に挟んだんだが、貴方のところで日本の高校相手だからって舐めた対応した担当者がいたみたいなんだけど……。ふーん? じゃあ例えばその高校が皐月学園だとしても? ……そうだね♪俺とアートが今通ってる学校だね♪)」 ………………ぉ、おぉ…………。 なんか……強そうなオーラ出てる……。 相手は確実に今回の件の相手の会社だろうね。 その会社はアメリカの会社なんだけど、イギリス英語のはずのテディがアメリカ英語で喋ってるってことはそういうことだ。
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