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ほんと、遅いなぁ、、
時計をチラチラ見ながら、さっきからずっとバス停を見てる。流石にニ時間もコーヒー1杯で粘るのもちょっとね、、
少しばかり日が陰り、気づけば客は僕しか居なくなってた。
流石に店に居づらくなった僕は"カンインどこー?“
最後にそうメッセージを送ると、店を出た
まさか、事故にでも巻き込まれたとか??
また、バス停のベンチに戻った僕は暮れゆく空を恨めしそうに見上げた
「はぁ、、」
既読にもならないメッセージを睨みつけ、もう帰ろうかと席を立った時だった
「ごめん、待った??」
カンイン?!ふと見上げた視線の先に見知らぬ男が、、
「ぇ、、?」誰??
「さ、行こう?お腹空いたでしょ??」
「へ、、??あ、うん、、」
お腹が空いたのは事実で、強引な男に手を引かれ、言われるがままついて行ってしまった
「ここのステーキ美味しいんだよ!ほら、食べてみて??」
「あ、うん、、」
お腹が空いていた僕はその男に素直に従ってしまった
ステーキを一口大に切り分け口に運ぶ
「あ、ほんと//美味しい!!」
「だろ??」
そう言って優しく微笑む彼、、
いったいこの人は、、??
「あ、あの、、//」
「俺はユノ、よろしくね」
「へ、あ、、うん//よろしく、、」って、ちが〜う!!
「あ、その、、だから//」
「ジェジュンだろ?」
「あ、はい//そうだけど、、」
「、、何?」
「あ、いえ、、なんでもないです//って、いやいやそうじゃなくて、なんであなたは僕の名前を??」
「あ〜、それ?」
「はい、、」
「俺はカンインの従兄弟。彼奴に頼まれたの。きっと待ってるだろうからって」
「え、、??カンインそんな事何にも、、」
「だから、俺が来てやっただろ?」
「ま、まぁ、、そうなんだけど//え、じゃあカンインは??」
「あ〜、彼奴なら来ないよ?」
「え??なんで??」
「なんでも何も(笑)今頃、彼女とデートじゃね?」
「え?てか、カンイン彼女いたんだ??」
「え、まさか知らなかったの??」
「はい、、//」
何だか僕は凹んだ。僕たち友達だと思ってたのに、、カンインの事何も知らなかったんだな//
「、、どうした??」
「あ、いや、、なんかショックで、、」
「え?何、お前カンインが好きだったの??」
「はぁ??いや、そーゆー意味じゃなくて。友達だと思ってたのは僕だけだったのかな、、って//彼女いたことも知らなかったし、、」
「あ〜、なんだそういう事か(笑)俺はてっきり、、」
「てっきり?何ですか??笑い事じゃないです//」
「ククク(笑)ジェジュン、お前可愛いな(笑)」
「だから、笑わないで下さいよぉ///」
「なぁ、俺たち付き合わないか??」
「はぁ?言ってる意味分かんないんですけど?」
「そのまんまの意味だけど??」
「だから、なんで??」
「えー?いいじゃん。付き合おうよ〜!!ジェジュンならアリだよ〜(笑)」
「人を揶揄うのも良い加減にしてください//子どもだと思ってバカにしないで!!」
僕は怒りのままに席を立つと店を出た
、、何なんだよカンインも、彼奴も!!
「ちょっと待てって!!」
走って逃げるが、あっという間に追いつかれて、正面から肩をがしっと掴まれた
はぁ、、自分の足の遅さに嫌気がする
「逃げんなよ。俺は本気だぜ?」
「だから何言って//僕は男な、、っん!!!」
気が付けば目の前に端正な顔があって、キスされてる事に気が付いた僕は、手を振り解こうともがいた
嫌なのに//
な、、//何これ//
気持ちいい//
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