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「ねぇ、ユノなんか最近つまんない!!」
「そ、そうか??」
「うん、すごーく。何?他に好きな人でも出来た?」
「うっせーな。お前にカンケーねーだろ?」
「まぁ、確かに(笑)私達、お互い遊びだものね?少しは本気にしてくれるかも?と期待してた私がバカだったわ。天下のユノが私なんか好きになる筈ないのにね、、」
「あぁ。俺はお前なんかに本気になんてなんねーよ。一夜限り楽しければそれでいい」
「まぁ、そこまではっきり言われちゃったら、ねぇ、、(笑)」
「じゃあな。」
俺は若さで持て余した性をテキトーな女で紛らわせてた。
自分で言うのもなんだけど、顔がいいからか?女には不自由してなかったから。後腐れない女と一夜を共にするのなんて、いつもの事。
こうなったのはまぁ、両親のせいでもあるけど、、
俺は、こう見えて?心に深い傷を負っていた。
温厚で優しい父は、家族を守るために昼夜問わず働いていた。幼い頃はそれなりに幸せだったけど、いつの頃かその歯車は崩れていった。
俺が中学生の頃、母は男を作って出ていった。それまで温厚だった父は寂しさからか、酒に溺れていった。
壊れていく父親を見ながら、父を捨てた母親を恨んだ。
家族の為に頑張ってた父にこんな仕打ちをするなんて、、
結局父は、俺が大学に上がってすぐに酒が原因で亡くなった。
それが原因で女に言い寄られても、あの悪夢の日々を思い出し、本気になどなれなかった。
"女なんて、、信用できない"父の口癖が今でも耳に残る。
父と母は大恋愛の末、両親の反対を押し切って駆け落ち同然に結婚した
きっと、父は母を心から愛していた。それ故に父は母の不貞行為を許せなかったんだと思う。
父の入っていた複数の生命保険のおかげで、俺は大学を辞めることなく通えているのはとてもありがたった。
でも、女性への不信感からか本気の恋愛とは程遠く、性への吐口としか見ていなかった。
そんな俺が唯一、気になったのが従兄弟の同級生のジェジュン
まぁ、ジェジュンは男なんだが、、
なんだかあいつだけは気になって仕方なかった。男のくせに真っ白い肌、男のくせに大きな目と赤い唇。まだ生えそろってないアンダーヘアが初々しくて、日に何度も思い出しては下半身を熱くした。
あいつなら、マジで抱けるかもしれない、、そういう不純な思いがあの日から、俺を悩ませてる。
あの日、予定があったのに半ば強引にカンインに頼まれて、めんどくせぇ、、と仕方なく向かったバス停。男なんだから、放っておけばいいのに、、なんて頭の片隅で思いながら足取り重く向かったが、そこにいたのはとてつもない美人だった。カンインの奴、、男だって言ってたのに、、
そっから俺は女と遊んでもつまらなくなったし、それ以上にヤリたいと思わなくなってしまった。それもこれもジェジュンのせいだ、、、あいつが美人なのが悪い。
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