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何故だろう。。あの日からずっとユノの事考えてる
やっぱお礼とか。。。した方がいいのかな??あの日からカンインは毎日彼女と会ってばっかりでつまらないし。かと言ってこっちに仲のいい友達がいるわけでもない。嫁いだ姉たちはいるけど、仕事や育児で忙しいだろうし・・
島にいたときは家族や親せきが周りにいたし、島民のほとんどが顔見知りだから、毎日しゃべらない日なんてなかったけど、ここにいると孤独感半端ない。寮からでなければ誰とも話さず一日が終わる。学校が始まれば、新しい友達もできるだろうけど・・
とにかくさみしくて仕方なかった。1週間も経ってないのにもうホームシック。。
「はぁ。。」
さっきからスマホを眺めてはため息をつく
ユノ。。何してるかな・・?彼女とデートかな・・//
そう考えると、何故か得体のしれないモヤモヤが胸を締め付けた
特にやる事もないし、得意の料理もいつもより下拵えに時間をかけてみるけど、、、気がつけばいつもの癖で一人じゃ食べ切れない量のご飯を作ってしまう、、
島にいた時は、みんな美味しいって食べてくれてたな、、なんて思うと、やっぱりホームシックになってしまうのだった。
ご飯作りすぎちゃったし、この前送ってきてもらったお礼って事でユノに食べてもらおうかな、、
あんな事されたけど、悪い人じゃなさそうだし、、
そう自分に言い訳して、ユノに電話を掛けた
「あ、あの、、///」
「、、ジェジュン??」
「ぅ、、うん、。あのっ、、この前は、、ありがとうございました、、!助かりました!!それで、、あの、、ご飯、、作りすぎちゃったので、、お礼というか、、その、、ご飯食べに来ませんか??」
「ぇ、、、?」
「突然でごめんなさい///嫌ですよね、、」
「そんな事ないよ。ありがとう!寮でいいのかな?」
「、、はい//」
「部外者だけど大丈夫??」
「はい。家族以外の女人は禁止ですが、それ以外なら、、」
「そっか。、、何号室?」
「610号室です」
「了解。何時頃行けば良い??」
「、、何時でも///」
「あ、じゃあ今からでもいい??」
「ぁ、はい///大丈夫です///」
電話を切った僕は、急いで部屋を片付けた。はっきり言ってこんなに上手く行くと思ってなかったから、ちょっと意外だった。
そして、すぐにユノはやってきた
「お邪魔します!」
「ど、どうぞ//」
そんなに広い部屋じゃないから、必然的に座るのはベットの上になる、、
「あ、今温め直しますね、、」
「う、うん、、///」
手際良く皿に盛り付け、ベットの前の小さなテーブルに所狭しと皿を並べる
「この前は送って頂きありがとうございました!!おかげで助かりました!お口に合うかどうか、、」
「頂きます!!わ、旨っま!!」
「あ、あの、、ゆっくり食べてください。まだ沢山あるので//」
「あ、、(笑)ごめんな。まともな食事食べるのが久しぶりで(笑)」
「ぇ、、?そうなんですか??」
「あぁ。」
「一人暮らしとか、、ですか?」
「まぁ、一人暮らしっちゃー一人暮らしだけど、俺、両親いねーから。それにジェジュンみたいに自炊も出来ない(笑)」
「良かったら、持って帰ります??作りすぎちゃったし//」
「え??いいの??」
「はい//なんなら、無くなったらいつでも来てください。料理得意なんで毎日自炊すると思うし、家族多かったんで、つい作りすぎちゃうんですよね(笑)」
「じゃあ、お言葉に甘えて(笑)」
初対面のあれはなんだった?と思うほど、あんなに躊躇してたのが嘘みたいに、ユノといると物凄く楽しかった。
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