考え事

1/1
前へ
/8ページ
次へ

考え事

ゆく道に、花を見るようになった季節が来た。 それを境に、皆、動き出す。 眩しい朝日に照らされながら、バスへと乗りこんだ。 私はいつしか考え事をするようなお年頃になったようだ。いつも何かを浮かべて歩いてる。 あの無邪気な頃は、目の前の課題にしか目に行かなかったものの、今は、未来だ未来だ未来だと言われ、ぐるぐると渦を巻いている。 その中でも、今までずっと抱えてきた来たことがひとつある。 「死」「命」 だ。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加