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大学4年秋
大樹に明日の待ち合わせのラインを入れてから寝た。
朝、大樹からの毎日欠かさない[おはよう]ラインのはずだったけど…。
[真希ちゃん病院に行けば?(笑)]
なんなの?ワケわかんない!後で聞いてやろ!ちょとまてよ、もしや…。
私はラインを2度見した。
[明日、肛門に13痔ね]
全身の血の気が引くとはこの事か。又やってしまった…。
就活真っ只中の3ヶ月前、柔らかな髪に整った顔178cmの丁度いい身長。優しい笑顔とイケボのモテモテ男の大樹に告られた。まだ何もかもドキドキの頃、大樹に翌日の面接試験の応援ラインを入れた。
[明日の性交を期待してます]
[早々にありがとうございます(笑)]
大樹からの返事だった。
あれから気を付けていたのに…。
講義が長引いた、まずいな先に大樹にラインしとこっと。
[あと5分位どつく]
[大樹からどじゃなくてででしょ?]
「はぁ~」情けなくて下を見てため息をつき、トボトボと先に着いている大樹の元に向かって歩いていた。チラッと大樹を遠目で見ると。絶対笑いを堪えてる!唇を噛み天を繋いでる。
「お待たせしました」
「腹減らね?カレー喰いたいんだけど」
「いいよ!」
大樹がラインに突っ込みを入れなかったので、ホッとして元気が出た。
KaKa壱に着いた。
「真希ちゃん何する?」
「ビーフ中ソツで」
他のお客さんやお店の人がクスっと笑った。ん?何だ?
「ハイ、中辛ね」
大樹は普通に流しやがった!
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