机上の花瓶

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 みれば、彼女の画面も暗いまま。 「いえ、申し訳ないですね本田さん。ちょっと授業のペースが」  そこに学級委員の広川が口を出す。 『先生、本田さんは先々月に脳溢血で…』  ぐらぐらしてくる意識の中で私は机の上を見る。  誰もいない席。生徒のいない席。  でも、そこにはいくつかの花瓶が置かれている。 『先生、どうしました?』
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