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3.苦手をつぶす。
今回も基礎について述べていきたい。小説の基礎と言えば、やはり描写と会話文だ。この二つが小説の魅力を決めると言っても良いぐらいだ。この二つを磨くときの注意点としては、苦手な方を最低レベルまで持って行くことだ。
おそらく小説を書いている人のほとんどが、会話文が苦手な人、描写が苦手な人のどちらかに分かれると思う。ちなみに私は会話文を書くのは得意だが、描写は苦手だ。そのため、描写が得意だという人を非常にうらやましく思う。それでは苦手だからと放置してもいいだろうかと言うと、それは絶対にいけない。例えば会話文がどんなに素晴らしくても、描写が陳腐なら、その小説は陳腐な物になる。どんなに描写が美しくても、会話文がつまらなければ、それはつまらない小説になってしまう。得意分野ばかり力をいれるのは簡単だが、苦手分野から目を背けると、良い物ができあがることはない。
とりあえず苦手でもなんでも、小説として違和感のないレベルまでは鍛えないといけない。そして、苦手分野を鍛える最善の方法は、まねることだ。私も描写を鍛えるのには苦労した。色んな小説を読み、良い描写があれば自分の小説に取り入れたりした。歌詞なんかも参考にして、何とか人に読んでもらえるレベルの描写力は身につけることができた。
あなたも描写や会話で苦手意識を持っているかもしれない。その苦手の芽は早めにつみ取っていないと、あとあと痛い目を見ることになるだろう。
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