103人が本棚に入れています
本棚に追加
2.基礎を磨く。
初歩ができあがったという人は、次に鍛えるべきは、基礎だ。ドリブルやシュートが上手くなっても、それらをきちんと組み合わせなければゴールを決めることはできない。文章を書けるようになれば、次はそれらを上手く組み立てられるようにならなければいけない。今回はストーリーとキャラクターの二つに分けて語っていきたい。
ストーリーの基礎を作るためには、「起承転結」が非常に有効だ。私の作品のほとんどは、起承転結を忠実になぞっている。これは小説を書き始めて十年以上経っても変わらない。もっと言うならば、実は「起」の中にも起承転結が存在し、「承」の中にも起承転結があり、「転」にも「結」にも起承転結を作っている。つまり、作品の大きな構造は、起承転結×4になっているのだ。これを意識すれば、かなりすっきりした作品ができあがる。
次にキャラクターの基礎だが、これは自分の脳内で、色んなパターンの人物像を用意すべきだ。明るいキャラ、暗いキャラ、ねちっこいキャラや、頼もしいキャラなど、たくさんのキャラのストックがあるほど、色んな作品が書ける。そして、キャラを作るのは、セリフ、表情、行動の三つではないだろうか。この三つの描き方で、キャラは出来上がる。キャラづくりが難しいという人は、アニメや漫画、もしくは実際の人物を参考にするのも手だろう。明るい人だったら会社のあの人を参考にして、それならこういったセリフや表情、行動をするだろうなあ、と考えればイメージが広がりやすい。
初歩ができていて、ストーリーやキャラが出来上がれば、少なくとも読めない小説ではないだろう。基礎練習が大事なのはどの世界でも同じ、私は小説を書き始めて十年以上たった今でも、基礎を磨くことを忘れないようにしている。
最初のコメントを投稿しよう!