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4.基礎を組み合わせる。
基礎を磨いていけば、次は応用だ。皆さんの中には、学生時代、数学の応用問題に苦しめられた人もいるかもしれない。ここで驚きの事実を述べよう。数学の応用問題は全て、教科書にある基礎の公式を組み合わせれば解けるのだ。つまり応用とは、何も難しいものではなく、基礎をひたすら当てはめれば良いだけなのだ。
あなたは基礎を磨き、恋愛物やミステリーを書けるようになったとする。それ単体ではありきたりだろう。しかし、それらを組み合わせて恋愛ミステリーにすれば、一気に面白くなる。爆笑発言ばかりのキャラをSFの未来物に登場させ、爆笑SFコメディにすればぐっと魅力的になるだろう。小説の場合、1+1は2ではなく、1+1は∞になるのだ。
話は変わるが、知恵という言葉の意味を知っているだろうか。知恵とは、知識と知識とを組み合わせたものだ。例えば、カテキンは感染症予防に効く、これは知識だろう。釜炒り茶には豊富なカテキンがある、これも知識だろう。そこで、感染症予防のために、カテキンが豊富なことをアピールした釜炒り茶を売り出す、これが知恵だ。知識そのものに価値はなく、知識と知識を組み合わさってできた知恵に、価値はあるのだ。これは小説にも言えることで、基本通りの小説を書いてもつまらない。基礎と基礎を組み合わせた小説に、無限の価値はあるのだ。
最後に、数学の応用問題を解くコツを皆さんに教えよう。それは、つなげることと、ひっくり返すことだ。この二つを繰り返せば、だいたいの数学の問題は解ける。皆さんも小説を書くときは、基礎をつなげて組み合わせること、基礎をひっくり返すこと、この二つを試してほしい。そうすれば自分でも驚くような小説が書けるはずだ。
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