7.アウトプット

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7.アウトプット

良質なインプットをするためのコツがもう一つある。それは、頭にある全てを吐き出すことだ。限界までアウトプットすれば、必ず良いインプットができるようになる。 これは呼吸を例にとって見ると分かりやすい。呼吸は、吐いて吸う、という漢字だ。つまり、吐いてから吸うのが呼吸なのだ。吐ききらないと、新鮮な空気が肺に入ってこない。食事も同じで、空腹時の食事が一番おいしいのは周知の事実だ。小説も、まずは頭のものを全て書ききらないと、新しいものが頭にこない。 小説を書いている人で多いのが、インプット過多だ。あらゆる小説を読んでいるのに、なかなか自分の作品に結びつかない、というのをよく聞く。胃袋と一緒で、アウトプットしないままインプットを続けても消化不良になるだけなのだ。経験のある人も多いと思うが、頭の全てを出し切ると、自然に良質な文章を欲してくる。まるで乾いた地面に水が染み渡るように、脳味噌の隅々まで吸収されるのだ。 上手くアウトプットできない、という人にアドバイスだが、色んな文章に挑戦したら良いだろう。私の場合、時間に余裕のある時は小説を書き、忙しいときはエッセイを書き、全く時間がないときはツイッターでつぶやく、と常にアウトプットできる工夫をしている。あなたも頭が便秘にならないように、常にアウトプットできるような工夫を心がけよう。
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