第2章 幸福な旅を…………
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「貴方、 今まで本当に長い間 仕事に家庭にと忙しいのに私たち家族を幸せにしてくれてありがとう。 私は世界一幸せなお婆さんですよ」 アイダは涼やかな風を全身に浴びながら穏やかな笑みを浮かべる。 その口元には長く苦労を重ねつつも 人生を楽しみ生きた証を示すかのような深い皺が刻まれている。 イジドーはそれを見つめ気を落としたように呟いた。
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