第1章 男の誇り

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ジョーキンは11歳で早くも海で働くようになり、 後にタイタニック号などを所有することで知られる大企業 ホワイト・スター・ライン社 に入社した。 最初はタイタニック号の姉妹船であるオリンピック号で勤務していたが、 タイタニック号が完成してからはこの船に配属されることになった。 オリンピック号はタイタニック号と比べるとあまり知られてはいない。 が、実はこのオリンピック号 第1次世界大戦の徴用輸送船時代に攻撃してきたボートと一騎討ちをし、 なんと敵ボートを返り討ちにするという戦果を上げるなどの活躍があった。 しかもこのオリンピック号、 タイタニック号とほぼ同時期に造り始められた為に この2つの船は非常によく似た造りをしていたのだ。 少しの違いはあれ、 それでもタイタニック号に負けない華やかさと知名度を誇った。
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