第1章 男の誇り

3/4
前へ
/136ページ
次へ
ジョーキンの勤めるホワイト・スター・ライン社はこの時代、 世界的に有名でそこの社員だと言うと 人々は皆彼らを羨ましがった。 「あのタイタニック号とオリンピック号の会社だろ?!」 「世界的大企業で豪華な船で働けるなんてお前は幸せ者だな!」 ジョーキンは人からかけられるこのような言葉に最初は慣れなかった。 くすぐったいような そして恐れ多いような言葉………… (自分がすごい人物なわけではなく 自分の会社がそれだけ素晴らしいだけなのに…………) そんな思いを持ちながらも 次第に彼はこれに上手く対応出来るようになった。 豪快に笑ったり、 はたまた煙草を吸いながら右から左に受け流したり…………
/136ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加