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『ワシはお前の事を本当に心配なんや。どうせまだ夢みたいな事ばかり言っとるんやろ。もうお前いくつになるんや?33か?34か?ヤバいぞ。ワシがお前の歳の頃は婆さん以外にオンナが3人はいたぞ。』
「ゴフッ!!ゴホッゴホッゴホッ!」
白装束の襟元を直しながらドヤ顔をするじいちゃんの爆弾発言。俺はフルパワーの肺活量で咳払いし背後のオヤジに配慮した。
『わかったか!次には必ず孫をみせろよ!13回忌はこの和室を孫で埋め尽くせ!そしてお供えにはワンカップじゃなくて純米大吟醸かボルドーの5大シャトーのビンテージモノだ!』
じいちゃんはドンドン調子に乗り出した。
ああ、本当に誰だ、こんなシステムを作り出したのは......。
『死人に口なし』の言葉の方がもう死語だ。
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