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「おいおいオヤジ!俺には何か言う事がないのか!」
蚊帳の外であったオヤジが滑り込むように中に入ってきた。
『ああ、正男か。正男なあ....』
じいちゃんは両手を組み目を閉じると懸命に何かを探す様に首を下げた。
俺はドキドキした。一体オヤジに何をいうのだろうか。
『足の爪をペンチで切るのやめろよ。汚いぞ。ちゃんと爪切り使え。』
前から非常に気になっていた悪質なオヤジの行為をビシッと注意してくれたじいちゃんに俺は心でハグをした。
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