7.君のヒーロー

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恥ずかしいものは恥ずかしい。 「いいから、捕まっててくださいね」 優しさとかっこ良さが、夏樹くんからにじみでている。私はこの時、改めて夏樹くんが好きだと再確認ができた。 「夏樹くん......、ありがとう」 「紗知先輩の為なら、喜んで!」 カッコよかった雰囲気が一点して、いつもの夏樹くんに戻る。 夏樹くんは、どこまで行っても夏樹くんのままだ。私はそんな所が好きになったのだけれど、今はまだ、伝える勇気が無かった。
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