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人の気配が完全にないような森の中を歩き続けたが、行き慣れた場所なので迷うことはない。
やっと木々の隙間から水面に反射した光が差し込んできた。もうすぐだ。
目の前にぽっかりと大きな湖が広がる。
澄みきった透明な水は限りなく続いていて、水面が陽の光を反射してきらきらと光っている。
目をつむって、小鳥の鳴き声やそよ風になびく葉の音、心地よい陽の光を全身で感じる。
シュウは湖のそばでしゃがみ、中を覗き込む。
そして大きく息を吸ってここにいる友達を呼ぶ。
「ミュウ!」
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