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「やめてーーっ。誰か助けて!」
ドローンがミミコの頭を攻撃した。
〝ピピピピッ〟
三密監視のドローン連携部隊がミミコの頭に照準を合わせレーザーを当てた。
「痛い、痛い! やめてーーッ!」
さっきまでの優雅なミミコの姿はなく、コートで頭を守りながら走って逃げた。逃げて逃げてドローンのいなそうなトイレに駆け込む。
はぁ。はぁ。はぁ。
鏡を見ると艶やかなロングヘアは崩れ、笠雲を被ったみたいにトップが盛り上がっていた。
「全く何なのよ。マネージャー何も言ってなかったじゃない。冗談じゃないわ」
するとその声をキャッチしたのか、巡回していた1基のドローンがトイレ前で止まった。
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