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「いい経験になったんじゃないのか?」
「不必要な経験ですわよッ!!あなたが生きているのはこの際いいことだとしても、あれほどたらふく食べて支払いを任せるなんて非道にも程がありますわ!!」
「悪かった悪かった。埋め合わせはちゃんとするから許してくれよ」
「どんな埋め合わせか楽しみですわね!!フンッ!!」
肩を揺らして立ち去ってしまうミョンシーに笑みを零しながらもニックとジバーシに目を向け、それからユラシルはシェリムを離した。
「どうせ暇だしよ、この暇な時間で開幕戦の続きやらないか?」
「おお!?いいなそれ!」
「しかしユラシルくん、キミは傷を負っているんじゃないのか?」
「大した怪我してないから大丈夫大丈夫。ミョンシーはどうする~?」
「ボッコボコにしてやりますわ!!」
「よーしそうこなくっちゃな!中断された開幕戦、やろうぜ!」
───『ワールド』を用いた四人の勝手な開幕戦が始まった。
だがそれから数分後、騒ぎを聞き付け駆け付けた国王たちに説教をされることになることになるなんて、この時の彼らは知りもしないことである。
「発端は誰なんですか?」
「ミョンシーちゃん」
「ひっぱたきますわよユラシル・リーバック!!あなたでしょうが!!」
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