第1話 試行錯誤で悪戦苦闘

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暴れるバズギーから下りたユラシルを横目で睨みながら息を切らすバズギーはウザったそうな顔で、 「武器屋探してんだよ、新しい武器を買うんだよ」 「武器?そーいや前に持ってた斧どうしたんだ?デッカーズ半島の探索の時は違う斧だったし」 「前のアベルセン共和国との戦争で壊れちまったんだよ、探索の時のは借り物だ」 「ほー。修理には出せなかったのか?」 「だいぶ古い斧だったし、この際新しいのを買う方がいいと思ってな。デッカーズ半島探索の謝礼金もあるし、前のよりいいのを買おうと考えて武器屋を回ってんだ」 「なるほどっ。けど見つからないわけだ」 「せっかく新調すんならちゃんと吟味してーし、なかなか合うのと巡り会わねえんだ。わかったらどっか行け」 「んー……よし、俺も付き合ってやるぜ、お前の武器選び」 「あ?なんでだよ」 「暇潰し」 「お前マジいい加減にナメるのも大概にしろよ?俺先輩だぞ?」 「まあまあ。いい店知ってるからまずそこ行こうぜバズギー」 「"まあまあ"で流すな!!待て俺は許可してねーぞ!?」 無理矢理同行され無理矢理引っ張られていく。ユラシルのこういった強引なところはもう知ってしまっていて、気づけば折れている自分が情けなくて頭を抱えそうになるバズギーだった。
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