第一節 海の中の島 その4

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「出来たヨ! あとはブルアンの頭にお任せだネ!」  オレージナはメモ帳をブルアンに返した───なにしろ、古代ハブライ文字のアルファベット27文字の並びを知っており、なおかつそれを書けるのはブルアン少年だけであったのだから。  ブルアンはそれぞれの10進法の数字を、0から26までの古代ハブライ文字のアルファベット27文字に置き換えて、難解な象形文字を記していった。 「海・・・底・・・砂・・・穴・・・その4文字で表されていることは間違いないよ!  ブルアンはそう言いながらも「うーん」と腕組みをした。 「ナぁ、ブルアン坊ちゃん。このブベールの中央の島と、周りの円形の山の間の海底なんだがネ・・・開口合成ソナーの記録を見てみると───ほぼ平らになっていた───そしてその海底の高さは、円形の山の外の海底と比べると20m以上高かったンだ・・・もし、ドーナツ型の海底が厚さ20mの砂地だとしたら・・・その砂の中に、島への入り口があるのかもしれませンぜ?」  グリンドーのその推測はブルアンを困惑させた。 「えーっ! そんな・・・もしそうだとしたら・・・どうやってその砂をどけたらいいの?」 「たぶん・・・その砂をどける手段が、───しゃれこうべ岩(しゃれこうべ)に語りかければ───ということなんじゃないンですかネ?」 「そうか!なるほど!・・・でも、何て返したらいいんだろう?」  ますます困惑するブルアン。 「・・・そこですナ! 問題は!」  そして、ここに至ってグリンドーも腕組みをして考え込んでしまった───
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