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「出来たヨ! あとはブルアンの頭にお任せだネ!」
オレージナはメモ帳をブルアンに返した───なにしろ、古代ハブライ文字のアルファベット27文字の並びを知っており、なおかつそれを書けるのはブルアン少年だけであったのだから。
ブルアンはそれぞれの10進法の数字を、0から26までの古代ハブライ文字のアルファベット27文字に置き換えて、難解な象形文字を記していった。
「海・・・底・・・砂・・・穴・・・その4文字で表されていることは間違いないよ!
ブルアンはそう言いながらも「うーん」と腕組みをした。
「ナぁ、ブルアン坊ちゃん。このブベールの中央の島と、周りの円形の山の間の海底なんだがネ・・・開口合成ソナーの記録を見てみると───ほぼ平らになっていた───そしてその海底の高さは、円形の山の外の海底と比べると20m以上高かったンだ・・・もし、ドーナツ型の海底が厚さ20mの砂地だとしたら・・・その砂の中に、島への入り口があるのかもしれませンぜ?」
グリンドーのその推測はブルアンを困惑させた。
「えーっ! そんな・・・もしそうだとしたら・・・どうやってその砂をどけたらいいの?」
「たぶん・・・その砂をどける手段が、───しゃれこうべ岩(しゃれこうべ)に語りかければ───ということなんじゃないンですかネ?」
「そうか!なるほど!・・・でも、何て返したらいいんだろう?」
ますます困惑するブルアン。
「・・・そこですナ! 問題は!」
そして、ここに至ってグリンドーも腕組みをして考え込んでしまった───
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