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最終話 結末
次に目が覚めた時には何故か病院に居て、そこには成瀬先輩がいた。
「ねえ未来ちゃん。こんな怪我してまでまだ五十嵐英輔の事が好きなのかよ」
「何で成瀬先輩がその事を知ってるんですか?」
成瀬先輩は気まずそうに会社内でも結構噂になっている事を話してくれた。
「会社宛に手紙が届いたんだ。斉藤未来は、五十嵐英輔と交際しているって」
会社にもそんな手紙がとと居ていたなんて。
「未来ちゃん、あんな男なんてやめて俺にしとけよ。俺なら君にそんな思いはさせない。笑顔にする。俺は本気だから」
確かに成瀬先輩と付き合ってしまえばこんな嫌がらせも受けなくなる。だけど、もう遅い。遅すぎるの。英輔くんとたまたま出会って過ごした日々が彼を嫌いにさせてくれない。だた、遊ばれていて私なんか用済みだったとしても彼が好きな気持ちは変わらない。変える事が出来ない。
「ごめんなさい、成瀬先輩。私は彼が好きなんです。大好きなんです。今更、それを変える事なんて出来ません」
成瀬先輩はそっかというと他に何も言ってこなかった。
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