口付け

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本当に今日は夢のような時間だった。これから先、進展したりするのかな。 もしかしてもう一つの初めても英輔くんが? いや、それはない。絶対にない。私なんて、そんな、英輔くんに釣り合わない。そうよ、そんな妄想するのはやめて現実を見なさい私。 「落ち着かなくちゃ。早く寝よう」 抱き枕を抱きしめて目を閉じる。その日は幸せな夢を見た。 それから何度か英輔くんと二人で会った。進展があってまだ夢の中に居るのかと思った。 「なあ、お前は俺と付き合っても良いのか」 私は不思議に思いながら頷く。 「俺は芸能人なんだぞ。付き合っても楽しくねえよ」 「そんな事ないです。私、たまに英輔くんがこうやって会ってくれて、英輔くんが運転する車の助手席に乗せて貰えて本当に幸せなんです」 英輔くんの輝く瞳を見る。英輔くんはそんな私を見て軽く笑った。
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