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まこちん:中学生時代まあ全く冴えないヤツだったんだよね、俺ってば
真琴:楽しかったですか?
まこちん:楽しいわけないじゃん、だけど支えがあったからかな、何とか自分の気持ちを保ってられた
真琴:どんな支えですか?
まこちん:内緒(笑)
なんだよ、ケチ、と思ったけれど。
僕にとっての虹チャという居場所。
相談に乗ってくれる仲間たち、時々訪れるこの場所だけは自由で皆が対等で。
僕のことを一人の人間として扱って、認めてくれるここが僕の今の支えなんだ。
まこちんさんもそういった場所や人があったのかもしれない。
まこちん:あのな、今は辛いかもしれないけどさ、大丈夫だから
真琴:はい?
まこちん:その内きっと友達ができるから
真琴:僕、友達がいないなんて言いました?
まこちん:あれ? 言ってなかったっけ、アハハ
言ってないはずなのに、初対面のはずなのに。
何となくリアルの僕を見透かされてるみたいで恥ずかしい。
本当にその通りだからだ。
勉強だけはそこそこ出来たし、体育だって人並み以上だけれど。
小学校卒業と同時に引っ越して周りに知っている友達が誰もいない状態の中学に入学した。
初めての転校に怖気づき、周囲に溶け込めないままでいたらどうやら口が退化してしまったようだ。
一人でいるのが好きなわけじゃないのに、誰かに話しかける勇気がなくなって。
誰ともつるめずに、もうすぐ1年が経つ。
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