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私は確信していた。この最終戦をトップで終えて、総合優勝を勝ち取る事を。
だって私は北斗の眼と、ううん彼と一緒に走っているのだから……。
赤旗を持ったオフィシャルがコース脇に退く。赤シグナルが消えた瞬間、緑シグナルが点灯した。右手を一杯に捻ってeVGを最大加速で発進させた。
「さあ、北斗、行くわよ!」
(ああ、陽毬! 優勝するぞ!)
第1コーナーに向けて右へバンクを始めた私の頭に北斗の声が響いた。
FIN
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