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毎朝5階まで登り降りするのかと思うとゾッとしたが、まぁいい。良しとしよう。
荷物を持って、5階まで登る。1、2階は男子生徒、3、4、5階は女子生徒となっているみたいだ。
重い荷物の紐が肩に食い込んだが、しょうがない。今日ぐらい、我慢しようではないか。
やっとの思いで503号室まで辿り着く。
そっと、ドアノブに手を掛けた。
が、後ろからも、手が伸びてきて、ドアノブをがっしりと掴んだ。
え、と、声に出る。
振り向くと、またもや小高真希が居た。
明らかに嫌そうな顔をして見せるが、小高はパァッと顔を輝かせた。
「さっきの人だよね。。相部屋なんだね!」
また、変わらぬ笑顔で、話しかけられた。やめてくれないか。
…相部屋?
確か、資料にはそう書いてなかったはずだ。
もう一度資料を見直す。
違うよ、ここじゃなくて、こっち。と、横から小高が手を伸ばす。
小高が指差したところには、確かに書いてあった。
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