第一幕

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 それこそ、顔は赤くはならないが、頭がこんがらがって、ぐしゃぐしゃになった。  言ってる。みんなが、コイツなんだよって、言ってる。  言わないなら飛ばせよって。  早く喋れよって。  やめて、急かさないで。嫌だ、笑わないでよ。  やめて、やめてよ、嫌だ、やめて…  そんナ目で、私を見ナいデ! 「中野先生。この子、具合悪そうなので保健室へ連れていきます。」  凛とした声で、小高が言った。
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