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「先輩、どうしたんですか?そんな顔して。」
後輩の日達理央が奈々子の肩を叩く。突然の事だったため驚いたが、すぐにあきれた表情になる。
「日達さん…あなたには関係ないよ。悪いけど、放っておいてくれないかな?」
瑞香の死により精神が不安定な今、嵐のような日達に関わられるのは地獄でしかなかった。嫌悪感を全面に出したつもりだったが、日達は諦めない。
「あ…もしかして、浅間先輩ですか?そうですよね、土曜日一緒に歩いてましたもんね!」
「…っ見てたの?」
「私、この学校じゃ顔は広いんですけど…この噂が広まるか広まらないかは、奈々子先輩の今後の行動次第じゃないですか?」
満面の笑みで日達が笑う。
どうやら、一から説明するしかなさそうだ。
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