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「僕は浅間祐二です…君に折り入って、聞きたいことがあって…」
消え入りそうな声。きっと彼は今、この世から消えてしまいたいんだろう。何せ彼女が死んでいるのだ。
「なんでしょうか?」
「ここでは話しにくいのですが」
浅間の様子から見るに、勿体ぶっていると言うよりかは、本当に話しにくい内容のようだ。
「…ここからそう離れていない場所に、カフェがあります。そこで話しませんか?」
奈々子がそう提案すると、浅間は力なく笑った。
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