君との恋は不毛

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◇ 『お疲れ様!今日はありがとうね』 『こちらこそ、また集まりましょう!』   合コンのトークルームから退出し、そつなくチャット欄に今日のお礼のメッセージを打ちこんで、誠は一息つくように椅子にもたれかかった。  先程までの喧騒が嘘のように部屋がしんと静まりかえる。ビジネスホテルのベッドサイドの時計は既に夜の22時を過ぎていた。気づけば3時間以上盛り上がっていたようだ。  スマホの通知欄を見ると、何件かメッセージきている。通知欄の一番上にあるメッセージをタップして開く。 『出張からいつ帰ってくるんだっけ? 私明日からしばらく神奈川の実家に帰るから』
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