君との恋は不毛

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 妻からメッセージは既読にしたまま閉じ、次に先ほどの合コンの男メンバーだけのグループトークを開く。  涼平と健斗がさっきの合コンの話題で盛り上がっていた。 『いやー女の子たちみんな可愛かった、今日の合コン当たりだった!』 『というか、レイラちゃんが可愛くてびっくり! 話も普通に面白いしさ……俺恋したかも笑』 『おいおい、お前がいくらレイラちゃんに恋したところで、叶うわけがないだろ?笑』 『誠さんは誰推しですか?』  会話に参加してこない誠を巻き込みたいのか、健斗が誠に尋ねる。  誠はちょっと考えて、冗談っぽく返信する。 『うーん、俺もやっぱりレイラちゃんかな?笑』 『誠さんもやっぱり?笑 ゆりりんに似てて、可愛いっすよね!』  健斗は好きなアイドルに似ているレイラの容姿をいたく気に入ったようだった。  そんな二人のやり取りを見てか、呆れたように涼平がメッセージを返す。 『健斗さぁ、お前昔からアイドルにガチ恋したり、届かない恋をしがちだよな。
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