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同居人は性欲の権化
──熱い。主に下半身が。
深い睡眠から、一気に意識が浮上する。もう朝か。……いや、おかしい。
睡眠の質を考え、奮発し購入したシングルサイズのウォーターベッド。それに毛布を被り横になる私の下半身部分が、明らかに人一人分の大きさに膨らんでいる。そして股間が熱い何かで包まれている。
「っ……!!!」
声も出ないほどの恐怖を感じ、勢いよく毛布をめくり上げると、そこにはこの真冬にシャツ一枚の若い男が居て、上目遣いで私の朝勃ち状態の股間を頬張っていた。男は動じずに、悪戯に微笑むと、唾液でぬるついた私の股間を、上下に扱き出した。思わず背筋が跳ねる。
「っ、ぁ」
男は人差し指と親指で作った輪っかで、ぐちぐちと竿を扱き、焦らすように裏筋を舌先で舐め上げる。正直それだけで堪らないのに、更にこちらの様子を伺いながら先の部分をぱくりと頬張り、じゅるじゅると吸う。その刺激だけで射精しそうになるが、正気を保ち、男の肩を掴み引き剥がす。
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