恩羅院のひみつ

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 淼は白いミニスカートにTシャツ姿。白子は短パンに、上はオフショルダーでグリーンのカットソー。まあまあ露出のある服装を改めて意識する2人に、生一本が説く。 「ああ、心配無用じゃ。恩那様はの、女神が如き美しさで真っ白な肌にバインバインのマーベラスなスタイル、トラジマの(ころも)をまとい、頭には愛らしいツノがあると言い伝えられる、特別な存在なのじゃ。決してうぬらがごとき凡百の小娘…もとい、普通の女子高生とは関係ない話じゃよ」 「あれ?今サクッとdisられたよね?それより白子ちゃん、その姿さ、恩那様って、あの人のことじゃないのけ?」 「うーん、危険な流れだから念のためフォローするけど、うちは違うと思うっちゃ」  色々アレな様子にゲンナリする淼に対し、白子は瞳がランランと輝く。で、よせばいいのに余計なことを言ってしまう。 「大浴棒!このチラシに6Qくらいの小文字で体験可ってあるんですけど⁉︎」 「やはり気付きなすったか、無駄に鋭くて友達から迷惑がられていそうなお嬢ちゃん。書いてはみたものの、危険なのでな…」  それを聞いて淼は少し安心する。 「ですよね、素人が修行なんてね」 「やりましょう。私やりたい!」 「うへぇ…白子ちゃんマジ…?」  白子の、興味本位で後先考えないハタ迷惑な外道っぷりを、改めて思い知った淼であった。
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