恩羅院のひみつ

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 ズドドドドと、脱兎のごとく逃げ出す2人。僧たちが後を追う。 「うはー男に追いかけられてる!ねえどうしよう、私なんだか楽しいな!」 「何言ってんの!あんなことやこんなことまでされちゃうよ⁉︎ジャンル変えなきゃだよ」 「そんな、コードに抵触するようなこと…それよりリアルでトラジマパンツっていうチョイスはどうなのよ、あんた」  追う僧たちは、大真面目に願望を口にしている。 「拙僧は、恩那様に(ライヴ)8時間耐久言葉責めをされてみたかったのだ」 「それも悪くないがフィジカル派の拙としては、生の牛蒡(ごぼう)でバキバキとシバかれたく…」 「おいどんはJKの生足(なまあし)のスベスベな(ひざ)を、顎とローブロー交互に入れ続けて欲しいでごわす。良い角度で」  逃げる2人は彼らの言葉に恐れおののく。 「うわあ白子ちゃん、これは捕まったら大変!いや実害は未知数だけど、淼の大切な青春の1ページが汚れそう…」 「コード的にはセーフかもしれないけど…いちいち生臭(なまぐさ)を強調する物言いといい、どんな種類の変態なのこいつらは!」  欲望ムキ出しの妄想で半笑いにも見える修験者たちを、必死で引き離す2人。 「どれも嫌だけど、中でも膝…ニーの奴は特別香ばしいわね」 「白子ちゃんもそう思う?ニーは変態だよね。格が違うというか」 「そうよ、ニーは完全変態なのよ!不完全だなんて認めないわ」
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