1 スパルタの平和

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結局、船をLoid、人工知能をMateと名付ける事になった。 イースと名付けるつもりだったが、本人が居る上、私は二人必要ない、とのことだった。 新造戦闘探査艦ロイド。 光速以下に減速しつつドリアン星系へと進入する。 「unti-material re-acter 稼働再開」 「十秒後に逆加速開始。8・7・6・」 ‟此方ドリアン第一宇宙港モナド” ‟此方戦闘探査艦ロイド。感度5、双方向通信回線確立” 「演算同調」 「モナド相対位置確認、進路クリア」 「メイトさんランデブーよろしく」 ジェイド星系から外宇宙を航海し、凡そ二ヶ月。 真っ暗な光学のトンネルを抜けると夜空のような星空だった。 急減速と衝撃吸収の圧迫。 長い急減速が終わり等速運動に入る。 後一日程度でモナドと接触の予定だった。 「モナドが、艦長の照会を求めています」 「地球連合宇宙軍情報部探査課シャール・F・K。」 シャールは認識用のネックレスを装置にセットした。
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