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この世界のオメガバースや設定
他の世界、星と異なり、マルーラのバース性はβが最優位性となっている。
・基本的なマルーラオメガバースの設定
α…マルーラの人口の1割がα性を持つ男性獣人だ。
瞳の色は青系。
子種を作る事が出来、番になったΩの腸内子宮に有精精液を注ぎ込む事で子を成せる。
頭脳や身体能力が優れているものの、Ωを守る為にそばから離れる事が出来ないなどの理由のあるαはΩ同様βに保護、補助金を出され生活している。
勿論、自力で稼ぐ事が出来るαはΩと生まれた子を養い、エリートαとして家族、一族を持つ事も出来る。
β…マルーラの人口の8割がβ性の男性獣人。
瞳の色は緑や黄色系。
繁殖機能を持たず、無精精液しか出せず、腸内子宮も持たない。
労働能力が高く、人口も多いので実質マルーラの支配階級だ。
αとΩを保護している。
家族を持たないβはβ専用の寮が用意され、そこで暮らし、β大学(β専用の高度教育施設)を出てから社会に出る。
Ω…マルーラの人口の1割がΩ性の男性獣人。
瞳の色は赤。
無精精液を出す事の出来る性器の他に肛門から近い腸内に子宮を持ち、αと番になってからの交配で全ての性の子をランダムで孕む事が可能。
全てのΩはマルーラ政府によって手厚く保護され人権も守られている。
フェロモン…αとΩは体から相手を誘惑する甘い香り…フェロモンを発し発情させる。
Ωの発情期のフェロモンは強力。
今の時代は生まれてすぐに運命の番である可能性の高い者同士が組まされる為、Ωは無差別にαを誘うフェロモンを出す必要はなくなった。
番…αが発情期中のΩのうなじを噛む事によって番となる。
αは番となったΩのフェロモンにしか反応出来なくなる。
また、Ωは番になると番となったαとの子を妊娠出来る体になる。
マルーラの運命の番…αとΩ相性が良ければ良いほどお互いに惹かれ合い、繁殖にも熱心になり、子を作れる確率が上がる。
そのため、技術の進歩したマルーラでは出生した瞬間に性別判断が出来るようにとまず瞳の色を分ける遺伝子操作をした。
そして、生まれた子供は1度マルーラ政府が集め、データを記録される。
集められたαとΩの子の相性率はすぐに計算され、運命の番である可能性の高い子供同士が組まされ、親元や里親の所へ返却、送られる。
番の解消…番になったαとΩはどちらかが死ぬと番が解消される。
もしくはΩが一方的に番解消手術(うなじの中のαの噛み跡の切除)をしてしまえば解消される。
前者の場合は残されたのがΩなら番解消手術を受け、新たに相性のいいαを探すか…もしくはαを追って死ぬか。
後者の場合は…残されたのがαの場合、速やかに新たな番を探す必要がある。時間が経つに連れ、番を解消されたαは番のフェロモンを受けられなくなり狂ってしまうのだ。
・教育機関
星立保育施設…0〜6歳までの子供をマルーラ政府が世話をし、集団幼児教育を施す施設。
運命の番のαとΩは養父に引き取られていくとそれぞれの家庭から一般保育施設に行くことになる。
βの子供の場合はαとΩの優良夫婦から生まれた場合のみ、実両親の元で暮らせる。
それ以外の場合は保育期間が終わるとβ専用寮に送られ、そこで集団生活をする。
小学校〜中学校…α、β、Ω全ての性の子供が同じ義務教育を受ける。
Ωは必ず取れない首輪を着用。
高校…高校生になるとそれまでとは大きく変わる。
基本的にαもβもΩも混在のクラス。
しかし、中学卒業と同時にΩの首輪は自分の意志で外せる物に変えられる。
繁殖が許される。
相性のいい一緒に育ったαとΩは必ず同じ教室で隣の席同士。
ただし、Ωが身ごもってしまった場合は特別教室にそのカップルは移動させられる。
また、「仲良し教室」というものがあり、教室でヒートを起こしてしまったカップルはそこで行為をする。
β大学…αとΩは大学に行くことが出来ないが、βは義務教育で大学に通うことになる。
全寮制で、此処で就職先を見つけ、βは支配階級に相応しい労働者となる。
・地球人類と異なる点、マルーラ星人類の進化
人口割合…βが8割、αとΩが各1割ずつ。
気候…進化した科学のおかげで四季はあるものの、比較的穏やかな気候。
降水は全て管理され、人為的に雨を降らせる。雪はすぐ溶ける雪しか降らない。
人種と食事…全て獣人目。完獣人も僅かにいるが、ほぼ人間の姿に獣耳や尾、翼を持つ者ばかり。
食事は共通して野菜、果物、豆類などから作られた人工肉をバランスよく食べる。
寿命と老化…マルーラ星人の寿命は約1000年。
成長期は30歳までで、30歳以降は見た目が変わらない。
・各種族の役割や階級
労働階級β…最も優れ、マルーラ星の階級の上位に立つのがβ性を持つ者達だ。
好きな仕事をし、好きな場所に住む事が出来る。
ただし、子孫を残す事が出来ない為、カップリングされたαとΩを幼い頃から引き取り育てる。
Ωにβを産ませるのが目的の者が多く、αが生まれると捨てたり、マルーラ星政府の施設に連れて行く者が多い。
赤子αの子捨ては社会問題にもなっている。
出産階級αとΩ…マルーラ星の人口に関わる性であるのにも関わらず、地位は低めだ。
特にβを産まないαとΩの地位は低い。
未だに第一子がβでなかった場合、αとΩの番ごと家から追い出すβの養父もいる。
その為、βに追い出されたαとΩの番はマルーラ星政府の保護下に置かれ、マンション型の住居に住まされ、生活補助金を受けながら生活する。通称ハチノス。
ただし、ハチノスで生まれた子供は性に関係なく星政府に強制的に引き取られてしまう。
信仰と神…マルーラは多神教であるが、動物を神と崇めている。
人気なのが
多産と愛の神の緑兎神フウメイ
力と正義の神の緋熊神エンメイ
富と繁栄の神の金虎神キンメイ
友好と知恵の白狼神メイジュ
長寿と健康の神の青鯱神スイメイ
である。
時事
スイメイ地区
新生児振り分け施設Ω房爆破事件
反社会的勢力のβ至上主義団体による18年前の事件。
この事件によりスイメイ地区では一時的にΩの子供がいなくなり、α✕αの組み合わせになるしかない子供が多数いた。
また、組み合わせられないαの子は自宅に返されるか、βの家庭に引き取られていった。
医療と薬
・マルーラの医療水準は高く、医療費も一般医療に関しては無料で誰でも受けられる。
しかし、生物学的に反する物は自費になる。
例えばΩの発情期が来なくするための脳手術や、αの去勢など。
・マルーラにも抑制剤が存在する。
α用…Ωの精液から作られたキャンディタイプの抑制剤。「Ωのミルク」という商品で、年頃のαには買いにくい名称…。
濃度がある。
Ω用…αの精液から作られた座薬。
発情は排卵によって起こり、受精によって鎮まるため、αの精液で抑えることが可能なのを利用した薬である。
勿論座薬に加工された時点で成分にされた精子は死んでしまう為受精することはない。
一時的に卵子を騙す形になる。その為効果に時間がある。
発情期中は1日3回処方で緩和できる。
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