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新藤恭輔は玄関のドアをそっと開け家へ入った。 リビングで妻である佐和子が倒れている。 「佐和子、佐和子」 呼びかけるが返事がない。 「佐和子!」 肩をゆすってみても起きる気配がなかった。 恭輔は携帯を取り出し電話をかけた。 「もしもし、俺だ。死んでくれたよ」 相手にそう告げた後、恭輔はニヤリと笑った。 「ニャー!ニャーー!!」 飼い猫のリアルがそんな恭輔を見ながら鳴き続けていた。
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