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なんとなく船で渡るのだろうとイメージしているかもしれないが、実は三途の川を渡る方法は三パターンあり、既に想像が付くだろうが罪の重さで行ける手段が変わる。
一番楽なのは、なんと橋がかかっていてそこから渡れるらしい。
次に船。六文銭を持たせるのはそこの船賃であるという説はここからきている。
だが船だから安全では無く、割と川の流れが速いので転覆の可能性もあるというのだから少し話が違うように思える。料金を払った以上は安全に運んで欲しい。お金払って転覆したら船会社の責任を問うべきでは無いのか?そういう次元じゃ無いんのだろうけど。
そして一番酷いのが、鬼が持つ棒の先に亡者が吊され激流に放り込まれる方法だ。これは既に渡るという概念を逸脱している。
ちなみに三途の川を渡るルートをどう決めているかというと、三途の川近くにある大木の下に居る二匹の鬼によってだ。
この鬼達は『奪衣婆(だつえば)・懸枝翁(けんねおう)』と言い、亡者の服を奪衣婆が奪い取り、それを受け取った懸枝翁が衣領樹(えりょうじゅ)に投げる。
罪の軽い者は下の枝に、罪の重い者は高い枝にその服がかかって、それにより渡るルートがきめられるのだ。
そしてその三途の川を渡り、ようやく初七日、死後の裁きを行う十王最初の一人目、秦広王の裁きを受けることになる。なんて長くハードな道のりだろうか。
その五十七日目、第五回目の裁判を執り行うのが閻魔大王であり、私はその閻魔大王の裁判に補佐として存在する。
・・・・・・バイトの女子大生だけれど。
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