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窓の外の空はいつの間にか、しらじらと明るくなっている。
雲は東の低い地点から何本か線状になり、たなびく。白い頬に紅を差したように、薄赤く染まっているところがある。
もうすぐ、日が昇る。
ああ、徹夜してしまった。
それでも、充実感はある。
新しい一日が始まる。
街が動き出す。
おはよう、みんな。
おはよう、この世界。
『おはよう、しゅん』
『おはよう、みゆり』
まどろんで閉じたまぶたの裏側に、朝日の残像が映っていた。
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