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プロローグ
「っしょ、よいっしょ……」
スコップを握り、土を掘る。しかし、なかなか探しているものは見つからず、俺の額には汗が伝っていた。手が痛いので、一度スコップから手を離す。
「うっし」
もうひと頑張り、とスコップを握り直し、別の場所の土を掘り始める。すると、ガツン、と、何かに当たった感触があった。
「…あ!」
俺は、スコップを投げ捨て、素手で土を掘り始める。すると、土の中から、根っこに濡れたプラスチック製の銀色の箱が出てきた。箱についた土を払い、蓋を開ける。
中に入っているものを見て俺は思わず、涙を流した。
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