冬の足音

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冬の足音

 視界を行き交う車灯の群れ。  最近はすっかりと灯る時間が早まった。  イヤホンが奏でる音に合わせ、指でリズムを取る。  団地へ流れるバスはまだ姿を現さない。  ふいに吐息のような、かすかな風がふっとうなじを通り抜ける。  そろそろポニーテールも終わりかな。  明日から、下ろして登校しよ。
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