世界を救うとか、救えない、とか。

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 当たりだ。那智はそれを顔に出したつもりはないが、ナタクは「やっぱり」と言って笑う。 「でもこいつらがやり合ってる間にも、その力が飛び火して災いが世界に拡散しちゃうけど、まぁ仕方ないよね。封印するには大きすぎるし」  災いが世界に? でも確かに百鬼夜行がここに来るまでも、すでに何かしらの影響は受けているはずだ。そして今も、その力が放出されているということは──。 「これが新生ハバキリか」 「あっ!」  世莉の思考を遮り、後ろから聞こえてくる声に振り返れば、鏡を持った『夜見』と呼ばれる少年。世莉が床に置いたハバキリを手にしようとしたが、  バチンッ!  剣から拒絶されるように大きな静電気が起き、触れることも出来ない。
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