帰省中

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寒い。クーラーの効きすぎだ。 翔太が自分の部屋で目を覚ましたのは三時四十分の事だった。もちろん夜の。 電源の切れたパソコンと、暗転したスクリーンに映る浮腫んだ顔に安堵のため息が漏れる。 夢、全ては夢!さあ、朝までもう一眠りする事にしよう。 耳にこびりついた雑音は確かにリアルで騙されそうになった。でも、そんなもの存在するわけがない。一週間もすれば、すっかり忘れているであろう夢に執着してはいけない。明日の朝は早いのだから。
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