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「…いざ、参る!」
メイドの変な掛け声が気になったが、勢いよく開かれた扉に反応して俺たちは生徒会室の中へと一気に駆け込む。予定通りラザークがクラッカーを鳴らし、俺とハリスは花吹雪を舞上げ…………え?
「イーサン殿下! サプライズですわ!」
クラッカーの音を聞いてやって来たシャロン嬢。
「しゃ、シャロン嬢! 駄目だ!」
俺は彼女の声で我に帰る。それと同時に慌てて振り返りながら籠を投げ捨て、失礼極まりない行為だがシャロン嬢の目を塞ごうとした。
シャロン嬢の、シモン先輩と同じ夜空の瞳が大きく見開かれる。
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