第18話(2) 私のいる世界

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「レオン、私の手を離さないでね…」 「もちろん。一体どうしたんだ?」 「…怖い夢をみたの。みんなに嫌われている夢」  繋いでいないほうの手を伸ばし、レオンが私の涙を指で優しく掬う。 「きっと熱のせいでそんな夢を見たんだ。大丈夫、シェリーの世界はここだよ」  レオンの言葉が私の胸に沁みていく。  そうね、夢の私は私とは違う。私はあんな事しないし、思わない。でも、夢の私も私の一部分な気がするの。きっと、ソフィやレオンがいなかったら、私は…。 「たとえ皆がシェリーの敵でも、俺だけはシェリーの味方だから」  そう言って照れたようにはにかむレオンが愛おしい。 「最後までシェリーを守る騎士がいるということを忘れないで」
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